リモートワーク導入にあたり
- 2020.06.04 Thursday
- 08:56
ペパボでは全社でのリモートワーク導入を決定しました。リモートワークについては、2020年に発生した未曾有の事態により多くの方が経験されたことで、できることできないことはお分かりでしょうから割愛します。実際には、WordPress.comでお馴染みのAutomattic社や、ソースコード管理ツールのGitLub社などの企業が1000名以上のリモートワークを行なっていますが、そのほとんどはテック系やグローバル企業でありリモートワークを行なっている背景があったものと推察されます。
「あの会社ができていたのに自分たちができない!」というフラストレーションにつながったり、経営される方が早まって間違った意思決定をされないように、補足が必要と思いまして4年ぶりにブログを投下しておきます。
ペパボには「大切にしている3つのこと」という価値観があり、何よりも仲間としての信頼や絆を重視しています。そもそもペパボという会社そのものがインターネットカルチャーの中から生まれ、福岡と東京という拠点間のコミュニケーションを17年間オンラインで実現できていた事、2017年から多様性のある「新しい働き方への備え」を行なっておりツールや制度を整えていた事に加えて、昨年よりロケーションを超えた開発体制を実現するための鹿児島オフィスの設立や、サービスごとに最適化されているカスタマーサポートのノウハウやツールを生産性向上のために統合する作業に着手していたという事情もあり、テストを経て導入するものが長期の在宅勤務によって実現可能と判断したためこのタイミングとなりました。
コロナ禍における在宅勤務の延長線上にあるものではなく、働き方も「もっとおもしろくできる」というペパボの思想が前提としてあり、生産性を向上させるためいずれリモートワーク導入というボタンのスイッチを押そうとしていたものです。
物理出社しないためのSaaSの導入やデータのクラウド化、業務や社内の情報のオープン化を加速させ属人化の排除、セキュリティ確保のためのゼロトラストアーキテクチャの実現など、リモートネイティブな働き方を実現するための取り組みはいくつもありましてハードルがあります。それぞれの取り組みについては、ペパボの仲間たちが何らかの形で公開していくことでしょう。
話はかわり、2020年6月という時点においてインターネットというテクノロジーとそれによってもたらされたカルチャーは世の中を分断するひとつの要素となっています。本来であれば様々な立場がそれぞれの困難を克服し、多様性が実現できるツールであるべきなのです。
自分自身も何かに対して無意識に差別や変化への嫌悪を抱く事があります。むしろ、していない人なんているのでしょうか。まずは様々な立場や考えがあることを理解し、それを受け入れる努力をすることが多様性のある世の中を作るのではないでしょうか。ペパボのリモートワーク導入が新たな分断や対立を生み出すものになって欲しくないというのが今の想いです。
久しぶりのブログだったので過去の記事読み返してみましたが、偉そうな書き方していてよくないなと思いました。
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